メルボルンをベースに日本人向けツアー会社を運営している、GOGOTOURSの上田 豪です。
前回は、エコツーリズムのマーケットについてお話しましたが、今回はそのマーケットを作っている消費者、
エコツーリストに焦点をあてたいと思います。
エコツアーを提供しているツアーオペレーターは、まずマーケットをよく理解して、どのようなタイプのエコツーリストが
いるのかをしっかり理解しておかなければ、ターゲットにぴったりくるツアーを提供することはできません。
例えば、GOGOTOURSではハイキング&トレッキングツアーを催行しています。そのターゲットは、今注目されている
団塊の世代を狙っています。この世代は、自然環境保護にも興味がある世代でもあります。
只、このようにエコツアーに興味がある団塊世代のグループもさらに細かく分類できるグループがあります。
大きく分けると次のようになります:
A) ハード・エコツーリスト
B) ミディアム・エコツーリスト
C) ソフト・エコツーリスト
ハード・エコツーリスト とは、文字通りエコツーリストの中でも一番本格的なエコツアーを望んでいるグループです。
エコツアーに造詣が深く、エコツアーの参加経験も豊富です。また事前の学習も行い、ツアー中にガイドにいろいろと
質問するタイプでもあります。ツアーを選ぶ際も、そのツアーを催行している会社をエコツーリズムの定義に沿っているのかどうかを注意深く見ています。
一般的に教育水準も高く、所得水準も高い人達です。
ミディアム・エコツーリストとは、ハード・エコツーリストほどエコツアーに関しての知識、経験はありませんが、
日常生活でもエコツーリズム関連の記事に注目しています。参加するツアーは、必ずしもエコツアーと謳っているものではありませんが、
その地域の特有の自然や動植物に触れあうツアーに参加したいと思っています。
ソフト・エコツーリストは、エコツアーに関しては知識・経験が殆どなく、単に自然の中で癒されたいと思っているグループです。
ですからツアーを選ぶときも、どのような自然(国、地域)や動植物に触れあうことができるのかを重視します。
数キロ程度のウォーキングには参加したいと思っていますが、10km以上の様なハードなハイキング&トレッキングには参加したくないグループでもあります。
GOGOTOURSでは、特にこのソフト・エコツーリストにターゲットをあてています。
理由は、団塊の世代でも一番マーケットの大きいグループでもあるからです。
またハードやミディアム・エコツーリストをターゲットにするほどの個性的な自然、動植物がビクトリア州に少ないのも一つの理由です。
只、やり方によってはビクトリア州でもハードやミディアム・エコツーリストをターゲットをする事可能です。
一つの地形、動植物を徹底的に掘り下げるやり方です。その場合、エコツアーガイドにはそれ相当の知識・経験が要求されるので、
一朝一夕にはいかないでしょう。
さて、次回はエコツアーの自然環境との融合をテーマにお話したいと思います。 |