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エコツーリズムコラム  
- Ecotourism Article -

第1回 エコツーリズムとは何? - 30.JUN.2007

 
はじめまして。
メルボルンをベースに日本人向けツアー会社を運営している、GOGOTOURSの上田 豪です。
今月から毎月、私のやっているエコツアー(エコツーリズム)の話をいろいろな体験談も含めながら、お話していきたいと思ってます。

さて、最近メディアでも盛んに取り上げられる『エコ』という言葉。私のいる旅行業界でも例外ではありません。
エコツーリズムはこの『エコ』と『ツーリズム』の造語ですが、そもそもエコツーリズムとは一体何を意味しているのでしょうか?

この用語は1988年にメキシコの環境問題、エコツーリズムの専門家、ヘクター・セバロス=ラスキュレイン氏が初めて使ったとされています。
その意味は、『風景や野生動植物及び見出された現存の文化的創造物を特別に研究し、観賞、享受する目的で、比較的荒らされていない、もしくは汚染されていない
地域を旅すること』と定義しています。この初めて出された定義以降、学界でも議論が続けられ、未だに世界共通の明確な定義はありません。
只、現在最も広く認知されているエコツーリズムの定義は、次の通りになります。

『エコツーリズムは生態学的に持続可能な観光であり、特に自然豊かな地域での環境や文化に対する理解・感謝・保護精神を促進するものである』 となります。
"Ecotourism is ecologically sustainable tourism with a primary focus on experiencing natural areas that fosters environmental and cultural understanding, appreciation and conservation". 
定義は常に分かりにくいものですが、この定義では3つの重要な部分があります:

1. エコツーリズムは自然に基づいた活動である 

ベースは、自然や動植物であるということです。ある地域の景色を見たり、その地域にしか生息していない動植物を見たりします。
バスツアーで、窓から海や山や牧草風景を眺めたりする事も同じです。

2. 自然環境や文化を詳しく知る行為である

必ずしも専門家による詳しい解説は必要としませんが、単に自然や動植物を見て終わりというのではなく、
ちょっとした解説を加えて、その地域の環境や文化に興味をもってもらい、さらに参加者の知識欲を満たすという事です。
私のツアーでは、これをガイドの説明に加えて、インフォメーションシートをお客様にお渡ししています。
このインフォメーションシートはラミネートされた再利用可能なもので、参加中のツアーで見られる動植物の説明が書かれています。

3. 持続可能な観光である 

持続可能な観光とは、今ある自然や文化を壊さず、保護をしながらできる観光ということです。
私のツアーでは、ツアーの舞台となるその地域の環境保護を第一に考えます。例えば、人工的な道(ボードウォーク等)がない場合、
ハイキング・トレッキングのルートは常に同じルートを歩くのではなく、2つ以上道を用意し、交互に歩くとその場所へ与える環境的被害を最小限に抑える事ができます。
またその時の参加人数も制限し、参加者全員に事前に環境保護のためのルールを説明しています。

以上がエコツーリズムの一般的な解説でした。
エコツーリズムというと新しい形態の旅の様に思われますが、実は古くから日本人もエコツアーを楽しんでいました。
例えば、花見なんかは典型的なエコツアーです。只、今はこれに解説がついて、自然や文化保護の義務がついたのがエコツーリズムです。
旅行業界もエコツーリズムに関してはまだ手探りの状態で、試行錯誤を繰り返しています。
数年後にはエコツーリズムの理解も深まり、スタンダード化されるのではないでしょうか。

次回は、この飛躍的に伸びているエコツーリズムのマーケットについてお話致します。
 

 

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